こんな症状はありませんか?
- アトピー
- 湿疹
- かゆみ
- 蕁麻疹
- アレルギー
- 乾燥
- シミやシワ
- 内出血
- 多汗症
- 喘息
これらの症状は、皮膚のトラブルだけでなく、体全体の健康状態が影響している場合もあります。
そのため、皮膚のケアだけでなく、体全体のバランスを整えることが重要です。
皮膚病の漢方治療に対する考え
皮膚病は、体全体の不調から引き起こされることが多いとされています。
漢方治療では、皮膚の表面的な症状だけでなく、全身のバランスを見極めて治療を進めることが基本です。
皮膚病の症状は次のように分類され、それぞれに適した漢方を用いて改善を目指します。

皮膚の赤み
「熱症(ねっしょう)」と呼ばれ、新陳代謝が必要以上に活発になることで起こります。
水ぶくれ(水疱)
「水滞症(すいたいしょう)」と呼ばれ、体内の水分が停滞している状態を表します。
乾燥
「腎虚(じんきょ)」と呼ばれ、虚弱体質や老化が原因で乾燥が進む場合があります。
また、慢性的な皮膚病では「瘀血(おけつ)」「血虚(けっきょ)」「水滞(すいたい)」「気鬱(きうつ)」といった症状が絡むことが多く、それらを改善するための漢方を組み合わせて使用します。
症状が重い場合は、まず対症療法として緩和を目指し、その後に体質改善に取り組むこともあります。
治療の優先順位は、お客様の状態を見ながら判断します。
よくあるご相談
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、自己免疫の異常が関係していると言われる慢性の皮膚疾患です。
特に子どもに多く見られ、12歳頃までに改善するケースが多いですが、大人になっても症状が続く場合もあります。
最近では、次のような要因が関係していると考えられています。
- 過剰な化学薬品の使用
- 妊娠中の過度な食事制限
- 腎虚(虚弱体質や老化)
原因と漢方の考え方
漢方では、アトピー性皮膚炎の原因を「腎」と「腸」の不調と考えます。
これに基づき、腎機能を改善する「腎漢方」や腸内環境を整える「腸漢方」、炎症を抑える「血熱(けつねつ)」を取る漢方をご提案します。
治療方法
アトピー性皮膚炎の漢方治療は、患者様の体格や年齢、症状の進行具合によって異なります。
皮膚の乾燥・かゆみ・ほてりの改善
まず、原因となる「血熱」を取り除くことを目指します。
長期の西洋薬治療を受けている場合
抗生物質や抗ヒスタミン剤の使用が長い場合、肝臓に負担がかかっている可能性があるため、肝機能を助ける漢方を併用します。
症状が重い場合
ステロイドの長期使用や長い病歴による血流障害が原因と考え、初期治療を集中的に行います。
特に、運動後や入浴後にかゆみが強くなる場合には徹底的なケアが必要です。
アトピー悪化の原因
次のような要因はアトピーの症状を悪化させることがあります。
- 風邪や疲れ、睡眠不足
- チョコレートの多量摂取
- 冷たい飲食物やアルコールの摂りすぎ
ニキビ(吹き出物)について
年齢や性別による違い
思春期ニキビ | ホルモンバランスの変化で皮脂分泌が増え、額や鼻にできやすいのが特徴です。 20代頃には自然に改善することが多いです。 |
男性のストレスニキビ | 男性ホルモンの影響で皮脂腺が刺激され、アクネ菌が増殖して化膿する場合があります。 |
女性のストレスニキビ | 血行障害によるのぼせが原因で、特に生理中に発生しやすいのが特徴です。 |
漢方治療
ニキビの症状や原因に応じて、以下のような漢方治療を行います。
頬や口周りのニキビ | 胃に熱がこもっている場合が多く、それを抑える漢方を使用します。 |
顎周辺のニキビ | 副腎疲労や水分代謝の異常が原因と考えられ、水分代謝を整える漢方を提案します。 |
額のニキビ | ストレスが原因で血熱が上昇し、肝臓に負担がかかっている場合に適した漢方を用います。 |
全身に広がる場合 | でき始めた部位に注目し、腸や婦人科系のトラブルをケアする漢方を選びます。 |
脂漏性湿疹
脂漏性湿疹は、頭皮など皮脂分泌が盛んな部位に発生する皮膚炎です。
漢方では、水分代謝の障害として捉え、水分の巡りを整える治療を行います。
また、血熱を抑える漢方を組み合わせることが一般的です。
症状改善には2ヶ月程度の服用が必要とされることが多いです。
イボについて
手足にできる「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」や、プールなどで感染しやすい「水イボ(伝染性軟属腫)」が代表的です。
これらのイボは、治療過程で周囲が赤くなることがありますが、かかないよう注意が必要です。