【広島市南区】頭痛に効く漢方薬はどれ?ズキズキ・締め付け…症状別に解説

コラム

【広島市南区】頭痛に効く漢方薬はどれ?ズキズキ・締め付け…症状別に解説

2025.06.01
【広島市南区】頭痛に効く漢方薬はどれ?ズキズキ・締め付け…症状別に解説

「いつもの頭痛だから、いつもの市販薬で…」
そう習慣のように薬を飲んでいる方は少なくありません。
確かに、痛みをすぐに抑えてくれる西洋薬は頼もしい存在です。
でも、薬を飲んでも根本的な改善にはならず、またすぐに頭痛が戻ってくる。
そんな経験はありませんか?
そんなときに注目されているのが、漢方薬によるアプローチです。
漢方では、頭痛の原因を体のバランスの乱れや巡りの悪さととらえ、症状の出方だけでなく体質や生活習慣に合わせた対処を目指します。
この記事では、頭痛のタイプごとに、どんな漢方薬が選ばれているのかをわかりやすく解説していきます。
頭痛に悩む日常に、ひとつの選択肢として漢方の知恵を取り入れてみませんか?

漢方から見た「頭痛」のとらえ方

漢方では、頭痛を単に「痛み」として捉えるのではなく、「体の巡りが滞っているサイン」として考えます。
頭痛の原因はひとつではなく、冷え、気の滞り、血の不足、ストレス、疲労、天候の変化など、さまざまな要因が関係しています。
体内の「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の流れがうまくいかないことで、結果的に頭に痛みが現れるというのが漢方的な見方です。
そのため、同じ「頭痛」でも人によって選ばれる漢方薬はまったく異なります。
それでは、頭痛のタイプ別に、どんな漢方薬が使われるのか見ていきましょう。

ズキズキと拍動する痛みには|「血」の滞りや「気」の上昇が関係

ズキンズキンと波打つように痛むタイプの頭痛は、いわゆる「片頭痛」に近い症状で、漢方では「肝陽上亢(かんようじょうこう)」や「瘀血(おけつ)」といった状態と関係しています。
これは、気や血の流れが頭に集中し、うまく巡らずに滞ることで起きるものです。

おすすめの漢方薬:釣藤散(ちょうとうさん)

体の上部に気がのぼりやすいタイプ、特にストレスや緊張が原因で起こる頭痛に用いられる処方です。
のぼせやめまい、耳鳴りを伴う人にも合いやすく、血圧が高めの人にも選ばれることがあります。

おすすめの漢方薬:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血の巡りが悪く、瘀血がたまっていると判断されるときに処方される漢方薬。
冷えや月経痛を伴う女性に多く使われる処方ですが、頭痛にも効果を発揮するケースがあります。

締め付けられるような痛みには|「気」の滞りやストレスの影響

頭をきつく締めつけられているような痛み、頭全体が重だるいといったタイプの頭痛は、「気滞(きたい)」と呼ばれる気の巡りの悪さが原因とされています。
ストレスや感情の起伏が影響しやすく、気分の落ち込みやイライラを伴うこともあります。

おすすめの漢方薬:抑肝散(よくかんさん)

ストレスによって神経が過敏になり、怒りっぽくなったり、眠れなかったりする方に用いられる漢方薬です。
頭痛だけでなく、イライラや不安が強いタイプの人に向いています。

おすすめの漢方薬:加味逍遥散(かみしょうようさん)

とくに女性に多く処方される漢方薬で、ストレスやホルモンバランスの乱れからくる体調不良に用いられます。
頭痛、肩こり、のぼせ、月経前症候群(PMS)などが重なる場合に選ばれやすい処方です。

ぼんやり重い、気圧に左右される頭痛には|「水」の滞りが関係

低気圧や雨の日に頭痛が悪化する、頭が重たくぼんやりするといった症状は、「水滞(すいたい)」と呼ばれる水分代謝の乱れと関係していると考えられます。
体に余分な水分が溜まり、それが頭部に停滞することで痛みや重だるさを引き起こします。

おすすめの漢方薬:五苓散(ごれいさん)

体内の水分バランスを整える処方で、むくみやめまい、乗り物酔いなどにも使われます。
雨の日や天気の崩れとともに頭が重くなるタイプの頭痛に向いています。

おすすめの漢方薬:半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

めまいや立ちくらみを伴う頭痛、水分代謝の低下による重さを感じるタイプに処方されることが多い漢方薬です。
胃腸が弱い人にも比較的使いやすい処方とされています。

慢性頭痛や虚弱体質の人には|「気」や「血」の不足も考慮

慢性的に頭痛が続く人や、疲れやすく虚弱体質の方の場合、「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」といった体の不足状態が関わっている可能性があります。
身体を支えるエネルギーや栄養が足りておらず、脳への巡りが滞ることで痛みが現れます。

おすすめの漢方薬:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

体力や気力の回復を目的とする代表的な補剤です。
疲れやすく、慢性的な不調が続く方に処方されることが多く、頭痛が体力低下や過労に関連している場合に効果を期待できます。

おすすめの漢方薬:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血の巡りを良くし、水分バランスも整える処方です。冷え性や貧血傾向のある女性に向いており、疲れによる頭痛やめまい、ふらつきを感じるときにも使われることがあります。

西洋薬との違いと併用の考え方

西洋薬は「痛みを止める」ことに重点を置いています。
一方で、漢方薬は「痛みが起こりにくい体を作る」ことを目指しており、アプローチがまったく異なります。
漢方薬は即効性に欠けることもありますが、慢性的な頭痛や、繰り返す不調に対してじわじわと効いてくるのが特徴です。
また、西洋薬で副作用が出てしまった方や、薬の効果が切れるとすぐに頭痛がぶり返すという方には、体質から整える漢方が向いている場合もあります。
なお、西洋薬と漢方薬を併用することも可能ですが、飲み合わせやタイミングには注意が必要です。
併用を考える場合は、医師や薬剤師に必ず相談するようにしましょう。

自分の頭痛タイプを知って、合う漢方薬を選ぼう

頭痛は誰にでも起こり得る身近な症状ですが、その原因や体質によって適した対処法は異なります。
漢方では、痛みの性質だけでなく、体の状態や気候、生活習慣まで含めて総合的にとらえ、自分に合った方法で体を整えていきます。
ズキズキする拍動性の頭痛、締めつけられるような重苦しい痛み、気圧の変化で頭が重くなるタイプ…それぞれの背景にある体のバランスの乱れを見極めることが、改善への第一歩です。
どの漢方薬が合うかは、自己判断よりも専門家の意見を参考にしたほうが的確です。
症状が続くときは、ぜひ漢方に詳しい医師や薬剤師に相談してみてください。
体質や生活に寄り添った処方によって、痛みに振り回されない毎日が見えてくるかもしれません。

広島市南区宇品御幸の「スマイル薬局」

スマイル薬局は、平成5年に広島市南区宇品で開業し、地域の皆さまに支えられながら32年目を迎えることができました。
32坪の店舗中央に坪庭と広いサロン、両側には滝流れが見える示室を併設し、心の癒しを大切にした漢方相談薬局を目指しております。

当薬局は、ただ薬をお渡しするだけではなく、一人ひとりの体調や生活習慣に寄り添い、漢方薬やサプリメントのご提案、さらには食事や生活習慣のアドバイスを通じて、健康を根本から整えるお手伝いをしています。
「なんとなく調子が悪い」「原因がわからないけれど辛い」といった曖昧な体の不調でも、ぜひ一度ご相談ください。

スマイル薬局が大切にしているのは、お客様の「夢」を応援することです。
大きな目標を持つ方も、日常をもっと笑顔で過ごしたい方も、夢の形は人それぞれです。
どんな夢であっても、それを叶えるには健康な心と体が欠かせません。
体が整えば、心も軽やかになり、夢に向かう一歩を踏み出せるようになります。
当薬局は、漢方の力を活かして、お客様の夢や目標をそっと支える存在でありたいと思っています。

スマイル薬局
TEL:082-253-9383
住所:〒734-0015 広島市南区宇品御幸3丁目1-6

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