【広島市南区】膝や腰の痛みに効く漢方薬とは?関節痛を和らげる生薬をご紹介

年齢とともに気になり始める膝や腰の痛み。立ち上がるたびにズキッとくる膝、重だるさがつきまとう腰。
長年付き合っているけれど、薬で痛みをごまかすだけでは先が不安になる方も多いのではないでしょうか。
西洋薬では一時的に炎症や痛みを抑えることができますが、繰り返す痛みに対して「体質から整える」視点でアプローチするのが漢方の特徴です。
痛みを感じにくい身体づくりを目指しつつ、日常生活の負担を和らげる方法として、漢方薬は注目されています。
この記事では、膝や腰の痛みに関係する漢方の考え方をわかりやすくまとめながら、具体的な漢方薬や生薬をご紹介していきます。
漢方で考える膝や腰の痛みの原因
漢方では、膝や腰の痛みは単なる「使いすぎ」ではなく、体のバランスが崩れているサインととらえます。
とくに注目されるのが、「腎(じん)」という概念です。
腎は、単に腎臓の働きだけでなく、骨や関節の健康とも深く関わっていると考えられています。
腎の力が弱まると、骨がもろくなりやすく、関節の痛みやしびれが出やすくなるのです。
また、血流が滞ったり、冷えが続いたりすると、膝や腰まわりの筋肉や関節がこわばり、痛みが出やすくなります。
こうした背景をふまえ、漢方では体質や生活習慣を考慮しながら処方が選ばれます。

膝や腰の痛みに使われる代表的な漢方薬
それでは実際に、膝や腰の痛みに使われることが多い漢方薬をご紹介します。
ご自身の痛みのタイプに近いものを探しながら、読み進めてみてください。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
膝や腰の痛みを抱える方にもっともよく知られている漢方薬のひとつです。
年齢を重ねてからの関節痛や、冷えをともなう痛みに用いられます。
腎の働きを補い、身体を内側から温めて血流を促す効果が期待されています。
冷えやむくみを感じる方、夜間頻尿が気になる方にも処方されることがあり、膝や腰の痛みだけでなく、加齢にともなう全身の不調に寄り添ってくれる漢方薬です。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)
「活血(かっけつ)」という名前のとおり、血の巡りを良くし、痛みを和らげることを目的とした処方です。
関節のこわばりや冷えを伴う痛みに使われることが多く、動き始めの痛みや重だるさがある方に選ばれることがあります。
「動くと少し楽になる」という特徴がある方には、ぴったりの処方と言えるでしょう。
独活寄生湯(どっかつきせいとう)
「寒さで痛みが悪化する」「天気が悪いと関節が重くなる」そんな方に選ばれることが多い漢方薬です。
関節痛に加え、しびれや筋肉のこわばりを感じる場合にも用いられます。
身体を温めながら、痛みの原因となる冷えや湿気を体外に追い出す働きが期待されます。
関節痛を和らげる注目の生薬たち
漢方薬は、複数の生薬を組み合わせて処方されます。
それぞれの生薬がどのように働いているのかを知ると、漢方の奥深さが見えてきます。
杜仲(とちゅう)
関節の強化や腰痛の改善に用いられる生薬。腎の働きを助けるとされ、骨や筋肉の健康をサポートします。
お茶としても親しまれており、日常のセルフケアにも取り入れやすい存在です。
牛膝(ごしつ)
血の巡りを良くし、痛みや炎症を和らげる働きが期待される生薬です。
特に膝まわりの痛みやこわばりに用いられることが多く、疎経活血湯などの処方にも含まれています。
防已(ぼうい)
体内の余分な水分を排出し、関節の腫れや痛みを軽減する効果があるとされています。
水分の巡りが滞っていると感じる方には、ぴったりの生薬です。
桂枝(けいし)
身体を温め、血行を促す効果が期待される生薬です。
冷えからくる関節痛に用いられることが多く、体の芯から温めながら痛みを和らげます。
これらの生薬は、それぞれ単体でも働きかけますが、組み合わせることで相乗効果を生み出します。
漢方薬の良さはまさにこの点にあり、痛みだけでなく体全体のバランスにアプローチしてくれます。
日常生活に取り入れたい漢方的ケア
漢方は薬だけに頼らず、日々の生活習慣から身体を整えていく考え方が特徴です。
膝や腰の痛みを和らげるために、取り入れやすい習慣をいくつかご紹介します。

温める習慣をつける
冷えは関節痛を悪化させる大きな要因です。
入浴で身体を温めるほか、湯たんぽや温湿布で膝や腰を温めるのも効果的です。
季節に関係なく、冷え対策は欠かさず行いましょう。
無理のない運動を続ける
痛みがあると動かすのが億劫になりますが、軽いストレッチや散歩は血流改善に役立ちます。
筋肉が衰えると関節に負担がかかるため、無理のない範囲で身体を動かすことが大切です。
食事で内側からサポート
カルシウムやタンパク質をしっかり摂り、骨や筋肉を強化しましょう。
また、身体を温める食材(生姜、ねぎ、根菜類など)を意識的に取り入れるのもおすすめです。
こうした日常の積み重ねが、関節の痛みを和らげる土台となります。
専門家に相談しながら、自分に合った漢方を見つける
漢方薬は、体質や症状に合わせたオーダーメイドの処方が基本です。
同じ膝の痛みでも、「冷えが強い」「湿気に弱い」「加齢によるもの」など、背景によって適する漢方薬は変わってきます。
自己判断で市販薬を試すこともできますが、より的確に体に合った処方を選ぶためには、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
痛みの種類や体質をしっかり見極めたうえで提案してもらうことで、納得感のあるケアができるでしょう。
さらに、漢方薬だけでなく生活習慣のアドバイスも受けられるため、より総合的なアプローチが可能になります。
痛みと向き合い、漢方の力で健やかな毎日へ
膝や腰の痛みは、年齢や生活習慣によって誰にでも起こり得るものです。
しかし、痛みを「仕方ない」とあきらめるのではなく、身体の内側から整えることで、負担を軽くすることは十分に可能です。
漢方は、痛みの背景にある体の乱れに目を向け、一人ひとりに合った形でサポートしてくれます。
薬に頼りすぎず、日常生活の中でできる工夫を重ねながら、自分のペースでケアを続けることが、痛みの軽減につながります。
痛みの出方や体質をじっくり観察し、必要に応じて専門家に相談しながら、自分に合った漢方薬や生活習慣を取り入れていきましょう。
広島市南区宇品御幸の「スマイル薬局」
スマイル薬局は、平成5年に広島市南区宇品で開業し、地域の皆さまに支えられながら32年目を迎えることができました。
32坪の店舗中央に坪庭と広いサロン、両側には滝流れが見える示室を併設し、心の癒しを大切にした漢方相談薬局を目指しております。
当薬局は、ただ薬をお渡しするだけではなく、一人ひとりの体調や生活習慣に寄り添い、漢方薬やサプリメントのご提案、さらには食事や生活習慣のアドバイスを通じて、健康を根本から整えるお手伝いをしています。
「なんとなく調子が悪い」「原因がわからないけれど辛い」といった曖昧な体の不調でも、ぜひ一度ご相談ください。
スマイル薬局が大切にしているのは、お客様の「夢」を応援することです。
大きな目標を持つ方も、日常をもっと笑顔で過ごしたい方も、夢の形は人それぞれです。
どんな夢であっても、それを叶えるには健康な心と体が欠かせません。
体が整えば、心も軽やかになり、夢に向かう一歩を踏み出せるようになります。
当薬局は、漢方の力を活かして、お客様の夢や目標をそっと支える存在でありたいと思っています。
スマイル薬局
TEL:082-253-9383
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