【広島市南区】眠れない夜は漢方薬が役立つ!睡眠の質を高める生薬を詳しく紹介

夜になっても目が冴えてしまい、布団の中で何度も寝返りを打ちながら時間だけが過ぎていく。
眠れない夜が続くと、翌朝のだるさだけでなく、日中の集中力や気分にも影響が出てしまいます。
しっかり眠りたいと思っていても、心と体が休まらない状態が続くことで、さらに不安が重なり眠れなくなるという悪循環に陥ることもあります。
こうした眠りの悩みに対して、漢方薬が力を発揮することがあります。
漢方では、不眠は「体内のバランスの乱れ」が表面化したサインと捉え、体質に合わせて内側から整えていく考え方が基本です。
眠れない原因は人それぞれ異なるため、自分の状態に合った漢方薬を選ぶことで、自然な眠りに導くことができます。
この記事では、眠れない夜に役立つ漢方薬の種類と、それぞれの生薬が持つ特徴を詳しく紹介していきます。

睡眠トラブルは「心と体の乱れ」から起こる
眠れない原因は、単に疲れていないからではありません。
たとえば仕事や家事の忙しさからくるストレスや、生活リズムの乱れ、さらには季節の変わり目の体調変化などが複雑に絡み合っています。
漢方では、眠りに深く関わるのが「心(しん)」「肝(かん)」「腎(じん)」の三つの働きです。
心(しん)
精神的な安定に関わる。
過度な不安や緊張があると眠りが浅くなる。
肝(かん)
生命力やエネルギーを蓄える。
加齢や疲労の蓄積で睡眠の質が低下する。
これらのバランスが崩れると、夜になっても気持ちが落ち着かず、眠りが浅くなったり途中で目が覚めたりする状況が生まれます。
漢方薬は、これらの乱れを整えることで自然な眠りへと導く働きを期待できます。
漢方で考える「眠れないタイプ」とおすすめの処方
不眠の背景にはさまざまなタイプが存在します。
ここでは漢方の視点から代表的な4つのタイプに分けて解説し、それぞれに適した生薬を含む漢方薬をご紹介します。
ストレスや緊張が強い「肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ」
仕事や家庭でストレスを抱えやすく、考えごとが多い人に多く見られるタイプです。
気の巡りが滞ることでイライラしやすくなり、寝つきが悪くなります。
おすすめの漢方薬:抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
神経の高ぶりを落ち着かせ、気の巡りをスムーズにする処方です。
特にストレス性の不眠に向いています。
疲れがたまっている「心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ」
疲れているのに眠れない、寝ても疲れが取れないという場合は、このタイプが考えられます。
心と脾(胃腸)が弱ると、精神が不安定になり眠りにくくなります。
おすすめの漢方薬:帰脾湯(きひとう)
心と脾の働きを支えながら、気持ちを落ち着かせて眠りに導く処方です。
疲労感が強いときにも適しています。
加齢や体力低下が関係する「腎虚(じんきょ)タイプ」
年齢を重ねるごとに眠りが浅くなり、途中で何度も目が覚めてしまう人に多いタイプです。腎の機能が弱まると、睡眠のリズムが乱れやすくなります。
おすすめの漢方薬:八味地黄丸(はちみじおうがん)
腎を補い、体全体のエネルギーを底上げすることで、安定した睡眠をサポートします。
熱がこもる「心火亢盛(しんかこうせい)タイプ」
のぼせや寝汗、動悸を伴う不眠が特徴です。
体に余分な熱がこもることで、寝苦しさや浅い眠りにつながります。
おすすめの漢方薬:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
余分な熱を冷ましながら心を静め、落ち着いた眠りを促す処方です。
生薬それぞれの働きも知っておきましょう
漢方薬は複数の生薬が組み合わさって処方されていますが、それぞれの生薬がどのように働くかを知ることで、より納得感を持って服用できます。
酸棗仁(さんそうにん)
鎮静作用があり、不安や緊張で眠れないときに役立つ生薬です。
寝つきを良くし、眠りを深める働きがあります。
茯苓(ぶくりょう)
胃腸を整えながら余分な水分を取り除き、精神を安定させる作用を持ちます。
心配ごとで眠れないときに向いています。
黄連(おうれん)
熱を冷まし、イライラや寝苦しさを緩和します。
心火が強くなっているタイプの不眠に使われます。
人参(にんじん)
疲労回復を助け、心身をしっかりと支える働きがあります。
虚弱体質で疲れて眠れない場合に効果的です。
睡眠の質を上げる日常習慣も忘れずに
漢方薬で体のバランスを整えるとともに、日々の生活習慣を見直すことも睡眠の質を高めるうえで欠かせません。
夜のスマホやPC使用を控える
寝る前のブルーライトは交感神経を刺激し、眠りを妨げます。
就寝1時間前からは画面を見る時間を減らす工夫が必要です。
夕食は早めにとる
寝る直前に食事をすると胃腸が働き続け、睡眠の質が下がってしまいます。
夕食は就寝2〜3時間前までに済ませましょう。
ぬるめのお風呂でリラックスする
熱すぎないお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり眠りに入りやすくなります。
軽いストレッチで体をほぐす
緊張を和らげる簡単なストレッチを取り入れることで、寝つきが良くなりやすくなります。
眠れない夜に、漢方のやさしい力を取り入れる
眠れない夜が続くと、気持ちが焦り、不安が膨らみやすくなります。
しかし、そうした不安こそがさらに眠れない夜を呼び込む悪循環につながってしまいます。漢方は、そうした心と体のバランスを穏やかに整え、自然な眠りをサポートする手助けになります。
自分の体質や不眠のタイプを知り、それに合わせた漢方薬を選ぶことで、少しずつ眠りの質が変わっていくのを感じられるはずです。
さらに日々の生活習慣を整え、心地よい眠りに導く準備をすることが、翌朝の目覚めを変える第一歩となります。
眠れない夜こそ、焦らず自分の体と向き合う時間を大切にしてみましょう。

広島市南区宇品御幸の「スマイル薬局」
スマイル薬局は、平成5年に広島市南区宇品で開業し、地域の皆さまに支えられながら32年目を迎えることができました。
32坪の店舗中央に坪庭と広いサロン、両側には滝流れが見える示室を併設し、心の癒しを大切にした漢方相談薬局を目指しております。
当薬局は、ただ薬をお渡しするだけではなく、一人ひとりの体調や生活習慣に寄り添い、漢方薬やサプリメントのご提案、さらには食事や生活習慣のアドバイスを通じて、健康を根本から整えるお手伝いをしています。
「なんとなく調子が悪い」「原因がわからないけれど辛い」といった曖昧な体の不調でも、ぜひ一度ご相談ください。
スマイル薬局が大切にしているのは、お客様の「夢」を応援することです。
大きな目標を持つ方も、日常をもっと笑顔で過ごしたい方も、夢の形は人それぞれです。
どんな夢であっても、それを叶えるには健康な心と体が欠かせません。
体が整えば、心も軽やかになり、夢に向かう一歩を踏み出せるようになります。
当薬局は、漢方の力を活かして、お客様の夢や目標をそっと支える存在でありたいと思っています。
スマイル薬局
TEL:082-253-9383
住所:〒734-0015 広島市南区宇品御幸3丁目1-6